お金より時間で幸福になるために

生活時間を記録する⇒幸福になる! 世界一簡単・手軽な“日記”誕生

新刊「40代からの 『時計簿』 革命 多忙という無駄からの脱却」(小池真一著、さくら舎刊)

 お金による生活をうまく営むのに、家計簿という道具があります。お金を使わずに時間をめいっぱい活用して生活するのに、これまで役立つものがあったでしょうか――無謀な働き方で健康上の危機に陥った通信社の記者が、時間本位で幸福な人生を実現するための『時計簿(じけいぼ)』を編み出しました。
 何でもお金で買えそうな現代は、まさにお金本位の経済社会。ちょっとした自由な時間も仕事をして、お金に換えるほうが推奨されてきました。がむしゃらに働き、消費した結果、確かに経済成長を続けられました。しかし、過労死は増え、経済格差は広がり、豊かな自然環境や地方は衰弱しています。各種調査でも日本人の幸福度は低迷しています。

 本書では、お金を稼がない、使わない時間を「真水時間」と呼び、お金に隷従しない「時間の力」を探ります。映画作家大林宣彦氏、写真家の荒木経惟氏、登山家の田部井淳子氏、美容家の佐伯チズ氏、漢字学者の白川静氏といった人々とのインタビューを通じて見いだされたのは、真水時間で幸福を実現するための「極意」です。過去・現在・未来という3つの時間以外に、人生を豊かにする新しい時間「過来」「未去」も提唱しています。

 時間で幸福になるための時計簿の付け方は、実用書である本書で詳しく説明されています。記録するうちに、自分自身の時間の力、価値が大きく向上するだけはありません。時計簿が「人生の幸福の台帳」になるのです。

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「40代からの『時計簿』革命」の表紙