幸時現場「青空」

青空 あおぞら

 

「青く澄んで見える空」(広辞苑)を目にすると、心という器に良い時間がいっぱいになる。「気が晴れる」と言ったのは登山家の田部井淳子さん。「空は表現を超えている」と最上級の評価をしたのはアラーキーこと、写真家の荒木経惟さん。「野外でする催しの形容」(同)という意味もあるようで、青空の下でなら授業も市場も散歩も登山も撮影も幸福感がいっぱいだ。

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東京の朝の青空

時計簿の用語「時恵」

時恵 じけい

真水時間が生みだす時の恵み、価値のこと。成果としてだけでなく、過程としても得られる。女優オードリー・ヘップバーンは、年齢で差別する世の風潮を批判し、時間過程の恵みとしての美しさがあることを説いた。恵の人の時間は、周りの人を幸福にする。

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め組の纏(まとい)は時の恵みの象徴?=東京・消防博物館

時計簿の用語「幸福時間方程式」

幸福時間方程式 こうふくじかんほうていしき

快い時間の量と幸福、幸せ、幸い、幸の関係を言い表す。人の心を「器」に例えた上で、そこに快い時間が満ち満ちている状態であれば「幸福」。不足していない状態なら「幸い」。多いなら「幸」。増える変化をすれば「幸せ」。

時計簿の用語「真水時間」

真水時間(真時) まみずじかん(まとき)

生活の中のさまざまな時間のうち、お金を稼いだり、お金を使うことを必要としない時間。混じりっけがない真水のような時間というイメージで、幸福を実現するための知恵や工夫が求められる。お金が絡まないので、経済社会の中では評価の対象になりにくい。おしゃべりや散歩、読書、体操、ボランティア活動などで多用される。

 


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時計簿の用語「時計簿」

時計簿 じけいぼ

時を計る帳簿。生活時間を見える化し、幸福を実現するための道具。どんなことに、どれだけの時間を使うと自分が幸福になるかを明らかにし、上手な時間の使い方の精度を高めることができる。「使い捨てにしているような時間をちゃんと記録すると、価値ある時間になる」だけでなく、「時間を記録するのは、人生を写生することにほかならない。時計簿は自分の〝生〟の引き写し、分身になる」という効果がある。

 

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時計簿の記入例

 

お金より時間で幸福になるために

生活時間を記録する⇒幸福になる! 世界一簡単・手軽な“日記”誕生

新刊「40代からの 『時計簿』 革命 多忙という無駄からの脱却」(小池真一著、さくら舎刊)

 お金による生活をうまく営むのに、家計簿という道具があります。お金を使わずに時間をめいっぱい活用して生活するのに、これまで役立つものがあったでしょうか――無謀な働き方で健康上の危機に陥った通信社の記者が、時間本位で幸福な人生を実現するための『時計簿(じけいぼ)』を編み出しました。
 何でもお金で買えそうな現代は、まさにお金本位の経済社会。ちょっとした自由な時間も仕事をして、お金に換えるほうが推奨されてきました。がむしゃらに働き、消費した結果、確かに経済成長を続けられました。しかし、過労死は増え、経済格差は広がり、豊かな自然環境や地方は衰弱しています。各種調査でも日本人の幸福度は低迷しています。

 本書では、お金を稼がない、使わない時間を「真水時間」と呼び、お金に隷従しない「時間の力」を探ります。映画作家大林宣彦氏、写真家の荒木経惟氏、登山家の田部井淳子氏、美容家の佐伯チズ氏、漢字学者の白川静氏といった人々とのインタビューを通じて見いだされたのは、真水時間で幸福を実現するための「極意」です。過去・現在・未来という3つの時間以外に、人生を豊かにする新しい時間「過来」「未去」も提唱しています。

 時間で幸福になるための時計簿の付け方は、実用書である本書で詳しく説明されています。記録するうちに、自分自身の時間の力、価値が大きく向上するだけはありません。時計簿が「人生の幸福の台帳」になるのです。

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「40代からの『時計簿』革命」の表紙